ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

神社の屋根の千木(ちぎ)。縦削ぎ 横削ぎ。住吉さんの天の浮橋

浮島イメージを撮りたくて、住吉さん(住吉大社)に寄った。

住吉さんの三つの本殿をお参りさせていただいた。

第一本宮で挨拶した後、振り返ると、第二本宮の立派な千木。

太陽の加減も良かったので、少し神々しい感じにしてみた。

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住吉大社・第二本宮の縦削ぎの千木。第一本宮側から撮影

屋根のクロス部分を千木(ちぎ)という。

住吉さんは縦に削いでいるので「縦削ぎ(たてそぎ)」。

これに対し、てっぺんが平らなのは「平削ぎ」「横削ぎ」といわれている。

伊勢神宮は外宮が縦削ぎ、内宮が横削ぎなので、外削ぎ・内削ぎと表現する人もいる。

男神は◯削ぎ、女神は◯削ぎと言われることもあるが、違うことが多い。

私はおおまかに、

縦削ぎは出雲(いずも)風

と、まず考えてから神社をウロウロする。

その方が合点の行くことが多い。

伊勢神宮のように、両方のタイプがある場合もある。

そこを推理するのもまた面白い。

参拝者は海に浮かぶ橋をわたって境内、つまり島にわたる。浮島系の神社の特徴。創建時の住吉さんは海辺にあったことはよく知られている。

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住吉大社 太鼓橋

第二本宮の千木を日輪が通る時、第一本宮正面の足元に千木の影が現れる。これはそういう設計なのだろうか?

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太宰府天満宮も浮島系の神社

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