ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

豊葦原の国造り(少しだけ出雲・クニビキの話)

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新大阪と奈良の間に直通電車が走り始めたのをご存だろうか?

つい最近、2019年3月19日、おおさか東線が全線開通した。

新幹線で一刻も早く奈良に行きたい「奈良好き」な方😄には耳よりな話だ。

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私がいるのは、JR淡路駅城北公園通駅の間、淀川に架かる鉄橋の真下。

赤川(あかがわ)鉄橋という。

ここは淀川の貴重な水際、「ワンド」、簡単に言えば、自然にできたビオトープ地帯。

水辺の植生や魚、鳥などの生き物を観察するのによい所。

釣り人の穴場でもあるが、古代好きの私には、葦の生い茂るクニウミの景色や様子を体感するのに格好の場所。

秘密?の 「葦の道」もある。

葦が踏み固めた土地に、人が入り込んでできた小道。葦を生玉・足玉の「足」と解釈する私なりの根拠だ。

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弥生時代(海退期)には、列島のあちこちでこのような景色が広がり、そこにクニウミ・クニビキを祈る神社の原型が置かれ、次に古墳群が造営され、国土開発が行われた。

水辺の入江のワンドは植物と小さな生き物たちの「ゆりかご」。

小学校のビオトープは、そのような窒素栄養循環系を再現し、子供たちの学びの場になっている。

ワンドの底に有機物が堆積し、墨(住)の色をして澱(淀)み、水稲栽培の適地であることを示す。墨色は太陽光を熱にして蓄え、動植物の成長をうながす。

鏡のように空を映し出す景色は、ちょうど今頃、田園地帯で見ることができる。

先日、書いた潟のこと、「あた(吾田)」「あら(荒)」「あつ(熱、渥)」、

そして「よど(淀)」「すみ(墨、住)」は、

弥生時代の国土開発のこん跡地名だ。

この後に「かや(茅)」が続く(すすき類)

「すわ(諏訪)」も、どうやらクニウミ表現のひとつのようだ。(詳しくは勉強不足でわからない)

島根県東出雲町)に「出雲郷」と書いて「あだかえ」と読む地名があるが、同じだ。

「あだかや」「あらかや」と読んでも間違いではないだろう。

十年に一度行われるホーランエンヤで知られる阿太加夜神社(あだかや神社)が地名の由来だ。(先月行われたばかり)

文字的に不思議なイメージを醸し出しているが「あた」と「かや」のセット。

クニウミ、いや、出雲なのでクニビキ表現と言えるだろう。

少し離れているが、出雲大社出雲市)の南に荒茅町(あらかや)もある。

この辺りの謎も含めて、日本の古代を語るのに「出雲」は避けて通れない。

今まであまり書いていないのは、写真素材がない、しばらく行ってないという単純な理由。

出来れば年内に行きたいと考えている。